時代に左右されないエレガンスと洗練された曲線の真正性により、ポレーヌはミニマリズムと個性を融合したマロキヌリーを創り出しています。シグニチャースタイルとなっている曲線とプリーツを実現するためには、レザーの柔軟性を熟知し美しい自然な仕上がりを予測できるようレザーに関する十分な知識が必要となります。各コレクションを生み出す際には、それぞれのモデルが唯一無二でオリジナルなモデルとなるよう、弊社のデザイナーとプロトタイプテクニシャンが緊密に協力し合って新しいモデルを創り出しています。ポレーヌのレザーグッズの制作は、ハイエンドのマロキヌリーの生産に特化しているスペイン南部の街ウブリケのレザー職人に託されています。
レザーの美しさはクリエイティビティと職人の手仕事をより際立たせるために重要となります。その美しさは、レザーの手触り、柔軟性、そして表面の完璧な美しさから定義されます。なめしはマロキヌリーの重要な工程で、なめしにより皮が革に加工されます。ポレーヌでは、光、ひっかき傷、シミなどの経年変化に対してより耐久性があるクロムによるなめしを選択しています。
環境基準に沿ったなめし工程を保証するため、ポレーヌでは、世界の中でも最も厳しいヨーロッパの基準を順守しているスペインとイタリアのタナリーのみと協働しています。これらのタナリーは監査済みで、特になめしから排出された汚水の水資源管理及び廃棄物処理について監視しているLeather Working Groupまたは ISO 14001のうちいずれかもしくは両方の国際規格を取得しています。
生産サイドでの努力とレザーという高貴な原材料を尊重し、ポレーヌではレザーの端切れを最大限に再利用する取り組みをしています。そのため、各アトリエには電子スキャナーの機械が備え付けられており、レザーの裁断を最適化しています。残ったレザーの端切れはアップサイクルし、スモールレザーグッズ、ミクロバッグのモデルやキーホルダーの作製に利用しています。
マロキヌリーは確立された専門技術が必要で、特有のサヴォアフェールがつぎ込まれています。ポレーヌではエステティック、そして機能性、耐久性の観点から特別なバッグをデザインしています。このようなバッグの制作には長時間のデザイン及びプロトタイプ作成が要求され、独創的なメカニズムを作成するのに特化したアトリエと共同して働いています。
ポレーヌでは、経年劣化に強い金具を保証するため、留め具、底鋲、ストラップボタンには高級時計の製造から受け継がれたPVDコーティング※による処理を採用しています。薬剤に数回にわたって浸すのではなく、磁場により粒子を密着させるために気密性のあるコンテナーの中にステンレス金属と金を投入しコーティングを形成します。亜鉛メッキとは異なり、PVDコーティングは化学薬液へは浸さず添加物を使用しないため、環境汚染廃棄物を排出しません。※物理蒸着(PVD)
いくつかのモデルは、手縫いの工程が必要となります。ポレーヌのバッグの縫製にはすべて、品質面から歴史的にも有名なドイツのギッターマン社の糸を使用しています。
ポレーヌのバッグの曲線の正確さを実現するために、バッグのエッジは細部に気を配り仕上げられています。卓越したクラフツマンシップによりディテールにこだわり、エッジの表面はなめらかに滑らかにコーティングされ、その後数時間にわたる乾燥を経て、再度1回もしくは2回染色剤を重ね塗りします。この工程は、ほぼ形づくられたバッグのアウトラインを描くために高度な器用さが要求されます。バッグの制作に費やされる時間はまさにクオリティに対する保証となります。